“現場で使える学び”を形にするまで
指導者が現場で直面する問題を、
本質的に解決できる学びの場をつくりたい。
その想いから、このエクササイズアナトミーの構想が生まれました。
思いついたのは数年前。
けれど実際に“形”にするまでには長い時間を要しました。
本格的な構築に入ったのは今年に入ってからです。
実は制作の中で最も時間をかけたのは、
メニューバーの配列でした。
「エクササイズ」「機能解剖」「感覚運動科学」「フィットネスコーチング」。
この4つの柱は、見た目にはシンプルですが、
整理には多くの議論と試行錯誤を重ねています。
なぜなら、知識の構造をどう整理するかによって、
“現場で再現できる学び”になるか、
“知識の断片”で終わるかが決まるからです。
たとえばエクササイズと機能解剖を一緒に扱うと、
骨格アライメントや姿勢の理解が一気に複雑化し、
指導者が正しく理解していても、
クライアントには伝わりにくくなってしまう。
つまり、知識が現場から離れ、
“わかっているのに伝わらない”という状況を生み出します。
そうした背景から、私は「学びの順番」を再設計しました。
解剖から入るのではなく、
現場で起こる“動作の問題”を出発点に、
そこに解剖・感覚・コーチングをどう組み合わせていくか。
この流れを体系化するのが、
今回のサイト設計の核心です。
さらに、今年のリアルセミナーで
多くの専門職の方と直接お話しする機会があり、
そのリアルな悩みや現場の声を
反映させながら構築を進めてきました。
「機能解剖を起点にすべきか?」
「生理学から理解を組み立てるべきか?」
その問いに対して、
どちらか一方ではなく“現場で活かせる順序”という答えを見出したのが、
エクササイズアナトミーの大きな特徴です。
知って終わりではなく、現場で“使える”ように。
この場所を、皆さんと一緒に育てていけたらと思っています。
ExA 吉田直輔